2012年5月6日日曜日

ちょこっとお散歩 その1




  東京セントラルユースホステルのお膝元

一度訪れたら何度も通いたくなる不思議な街

「神楽坂」(かぐらざか)




ユースホステルの住所は新宿区神楽河岸1-1  1-1と言うと何か偉くなったような感じです。 

さて、YH最寄駅、JR飯田橋駅西口を出ると正面に旧江戸城の外堀、左側をよく見るときれいに積み上げられた石垣があります。昔、ここに牛込門という門がありました。3代将軍徳川家光公が江戸城を拡張する工事をしたときに造られたそうです。また、西口改札を背にして右手の坂を上った、矢来町という場所に当時の大老、酒井忠勝の屋敷があり、その間の道路を整備したのが「神楽坂」の始まりだということで、道幅もほぼ現在のメインストリートである「神楽坂通り」同じぐらいだったようです。
飯田橋駅西口を出て左を見ると旧江戸城の牛込門跡があります
YH18階から「神楽坂下」交差点を見下ろせます。
右方向に延びるのが「神楽坂通り」です


☆神楽坂で迷子になろう

神楽坂は昔から「花街」として栄えてきました。「神楽坂通り」から左右に少し入ると石畳の路地、そして黒壁の建物が並び、料亭やレストランになっているところもあります。平成の時代になった現在でも、神楽坂ではその伝統文化は脈々と継承され、芸者さんと、所属する置屋さんがあり、日が暮れ、石畳の路地に行燈の灯がともるころ、料亭に通う芸者さんの姿を運が良ければ見ることができるかもしれません。


神楽坂の「通り」、「坂」、「路地」などにはユニークな名前がついています。「かくれんぼ横丁」、「芸者新道」、「本多横丁」、「庚嶺坂」、「袖摺坂」、「熱海湯階段」など、その由来の書いた看板もあるので、調べながら歩くのも楽しみの一つです。


この階段は「熱海湯」階段といいます
階段の上り口に「熱海湯」という銭湯があります
こちらが「熱海湯」です
この日はあいにくお休みでした


 

 ☆文化人に愛される街「神楽坂」

旅館「和可菜」:裏路地の中にたたずんでいる
石畳の路地に、料亭やレストランが点在している
飯田橋駅方面から神楽坂通りを上り、毘沙門天のあたりを右に入った路地に「和可菜」という旅館があります。「ホン書き」旅館として有名で、著名作家や脚本家の方が作品を書くために宿泊されているということです。また、夏目漱石も神楽坂付近に居を構えており、作品の中に神楽坂の地名が何度となく使われています。同じく明治の文豪泉鏡花も神楽坂に住んでいて、住所跡が新宿区指定史跡となっています。


先代千円札の夏目漱石は神楽坂近くの
新宿区喜久井町(早稲田大学の近く)で生まれ、
神楽坂には幼少期より関わりが深い










☆日本の伝統とフランスの風

黒塀に囲まれた神楽坂の裏路地をあちこち歩いているうちに、日本でないような風景に出会うことがあります。そう、神楽坂はフランス人を中心に外国人の居住者が多い地域です。それは神楽坂地区に「東京日仏学院」や「フランス人学校」があるから。当然フレンチレストランも多いし、その質も高く、和とフレンチの融合した独特の空気が漂う東京でも唯一の町といえます。ちなみに、赤城神社近くの商店街ではBGMがシャンソンでした(オシャレ!!)。


ここだけ見ているとパリのような感じ




東京日仏学院です。レストランもあります。
この付近の住宅地にはフランス人の方が多く住んでいます




☆まだまだ訪れたい場所はたくさんあります

神楽坂通りを上って左手に神楽坂のシンボルとなっている毘沙門天(善國寺)があります。地元の人は「毘沙門様」と呼んでいます。建物の一階にある集会室では落語の寄席も開催されます。



毘沙門天は一般的には「武神」と言われているが、絵馬にはジャニーズ
関係の願い事がとても多かったです。嵐の二宮君が出演したドラマ(神楽坂が舞台)の影響でしょうか









毘沙門様を過ぎ、「神楽坂上」の交差点を渡り、しばらく歩いて右に入ったところに「赤城神社」があります。西暦1300年ごろに群馬県の赤城山にある赤城神社から分祀されたのが始まりといわれる古い神社ですが、平成22年秋に建て替えれれました。本殿はガラス張りで、オシャレな美術館みたいです。23年にはグッドデザイン賞を受賞したそうです。


本殿です。右側のビルはマンションで、昔は幼稚園がありました。
オシャレですが、地元では「神様の上に人が住んでいいのか」
との声もあるようです。
全面ガラス張りの本殿はまるでオシャレな美術館やカフェのようです。



と思いきや本物のカフェが境内にありました。
「あかぎカフェ」といいます。境内のマンションの
1Fにあります。


狛犬です、かわいいです。スフィンクスのようでもあり、マーライオン
のようでもあります。しかし、これは江戸時代の様式をリメイクした
由緒正しきものだそうです。








☆美味しいものがいっぱい(次回以降、小出しで掲載します)

神楽坂にはメインストリートの神楽坂通りや、裏路地から横丁に至るまで、「一見さんお断り」の高級料亭から、和食、中華、フレンチやイタリアンなどの西洋料理、焼肉屋、居酒屋、ワインバー、昔ながらの喫茶店など、ありとあらゆるジャンルの雰囲気のよいお店がひしめいています。また、和菓子、洋菓子のお店も多く、思わず涎が出そうです。

狭い地域にこれだけお店が集まっているということは、レベルが低いと淘汰される可能性が高く、営業を続けるには、高い質、高いサービス、納得のお値段を保たなければならないと推測されます。だったら、「実際にレポートしてみろよ」と言われそうですが、ユースホステルのスタッフの給料だと絶対に無理、破産します。

というわけで、見出しのとおり「小出し」掲載せざるを得ません。次回以降、住宅ローンもまだまだ残る勤め人の身ですが、財布と奥様の許す限りレポートしますので、倖ご期待を!!

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